以前、全国・海外でもご活躍されている石川県の画家さんの個展に行って参りました。
その際に、
「原画・複製品・グッズ・ワークショップ等、全国・世界に渡りご活躍されていますが、
一番収入の柱になっているジャンルはなんでしょうか?」という質問をさせて頂きました。
「圧倒的に原画だね」との、ご回答を頂きました。
とてもご活躍されている画家の方なので、この方で原画以外のご回答だった場合、
「やっぱり画家として真っ当に生きていくのは無理なのか・・」
と、意気消沈していたと思います。
また、
「学歴、会派の所属、受賞歴は、やはりあった方が良いでしょうか?」と質問をさせて頂きました。
「まっったく関係ない。絵がどうかが全てだ」とのご回答でした。
これまで数々の展覧会をされて来られて、実際のお客様との沢山のやり取りを通したご経験から来る、強い説得力を感じました。
心から表現したいものと現実的な考えの狭間でずっと迷って来た私には、この2つのご回答は一筋の光でした。
「どんな絵描いてるの?」と、私の絵も見て下さり、お言葉も頂けました。ありがたかったです。
画家は全く確信の持てない世界なので、
何か良いものがあれば、やっていく事も可能なのだという事実は、前に進む勇気にも繋がりました。
私の不躾な質問に、快く答えて下さった画家さんに、心から感謝です。
同じく表現したいものを目指す方にとっても、こちらのご経験談は参考になるのではないかと思ったもので、微力ではありますが、掲載いたしました。
フリーランスで絵描きとして生きていると、色々なお声を頂くことがあります。
肯定的な声、否定的な声、本当に様々です。
世の中には本当に色々な価値観があって、どれも正しいと思います。
でも私は、この画家さんが1番に大事にしているものにとても共感しました。
私も、ブレずに、1番大事にしたいものを1番大事にできる画家でいたいなぁ、と思いました。
コメント